AI電話代行の料金相場、結局いくら?— 月額数千円から数十万円まで、価格差の正体と試算例
AIRI編集部
·10分で読めます
「AI電話代行っていくらかかるの?」と調べ始めると、月額3,000円程度と 紹介されるサービスもあれば、月数十万円という事例も出てきて、 相場感がつかめず混乱しがちです。実はこの価格差は「同じものの高い・安い」ではなく、そもそも別のカテゴリの製品が同じ「AI電話」という言葉で括られていることが原因です。
この記事では、まず価格レンジが開く構造を整理し、そのうえで受電量別に 「月額いくらでどこまでできるか」を具体的な数字で試算します。
なぜ「月3,000円」と「月数十万円」が並ぶのか
AI電話の料金レンジが極端に広いのは、大きく2つのタイプが混在しているためです。
- セルフサーブ型のクラウドSaaS — Webから申し込み、管理画面で応対内容を 設定してすぐ使えるタイプ。月額はおおむね3,000円〜2万円程度のレンジで、 中小企業や一部門での利用が中心です。
- エンタープライズ型ボイスボット — ベンダーが要件定義から入り、 既存の電話システムや基幹システムとの連携、シナリオの個別構築・チューニングまで 行うタイプ。初期構築費に加えて月数十万円〜の運用費がかかるのが 一般的で、コールセンター規模の大量受電を前提とします。
つまり「AI電話の相場はいくらか」という問いには、自社がどちらのタイプを 必要としているかを先に決めないと答えが出ません。月に数百件までの受電なら、 検討対象は基本的に前者のクラウドSaaS型です。主要サービスの顔ぶれは AI電話対応サービス比較15選 で整理しています。
課金モデルの型 — 「月額+従量」を分解する
クラウドSaaS型のAI電話の料金は、おおむね次の要素の組み合わせです。
- 月額基本料 — プランに一定の通話分数(またはコール数)が 含まれることが多い
- 従量課金 — 含まれる分を超えた通話時間への分単価、 またはコール件数単価
- 初期費用 — 無料のサービスと数万円程度かかるサービスがある
- 電話番号の費用 — 番号の新規発行・維持費が月額に含まれるか、 別建てか
注意したいのは、月額の安さと総額の安さは別物だという点です。 月額が安くても超過単価が高ければ、受電が多い月の請求は膨らみます。逆に月額が 高めでも込み分数が多ければ、通話量の多い会社では総額が安くつきます。 このバランスは受電量によって逆転するため、次のような受電量別の試算が欠かせません。
試算①: 月20件×平均2分(約40分)— 小規模オフィス・店舗
まず、営業電話の一次受けや定型問い合わせが中心の小規模な使い方です。 月20件・平均2分なら通話量は月40分。当社AIRIの公開価格で 試算すると次のようになります(税抜)。
| プラン | 計算 | 月額総額の目安 |
|---|---|---|
| Starter(月額3,000円・込み分数なし) | 3,000円+40分×200円 | 11,000円 |
| Basic(月額9,800円・45分込み) | 45分以内のため基本料のみ | 9,800円 |
| チャージ型(月額契約なし・1分280円) | 40分×280円 | 11,200円 |
月40分ならBasicがもっとも安く収まりますが、受電がほとんどない月もあるなら、使った分だけのチャージ型(最低チャージ3,000円・残高有効期限1ヶ月)で 試すという選択もあります。詳しくはチャージのご案内を ご覧ください。
試算②: 月100件×平均2.5分(約250分)— 受付・予約の一次対応
予約受付や問い合わせ対応をまとまった量で任せるケースです。月100件・平均2.5分で 通話量は月250分になります。
| プラン | 計算 | 月額総額の目安 |
|---|---|---|
| Basic(9,800円・45分込み・超過160円/分) | 9,800円+(250−45)分×160円 | 42,600円 |
| Business(29,800円・150分込み・超過140円/分) | 29,800円+(250−150)分×140円 | 43,800円 |
月250分ではBasicとBusinessがほぼ拮抗します。ここからさらに受電が増える見込みなら、 超過単価の低いBusinessのほうが増加に強い構造です。このように込み分数の 境界付近では複数プランを並べて検算するのが失敗しないコツです。
試算③: 月300件規模 — 全社の代表電話・コールセンターの補完
月300件規模になると、通話量は応対の長さ次第で大きく振れます。定型の一次受けが中心で 平均1.5分程度に収まるなら月450分、Pro(月額69,800円・450分込み)で ちょうど基本料内に収まる計算です。同じ450分をBusinessで受けると 29,800円+(450−150)分×140円=71,800円となり、Proのほうが安くなります。
1件あたりの応対が長い、あるいは月数百分を大きく超える規模になる場合や、 既存システムとの連携が必要な場合は、定額プランの比較よりも個別の要件整理が 先です。Enterprise・Govプランのような要相談型のプランや、 冒頭で触れたエンタープライズ型ボイスボットの検討領域になります。
有人の電話代行と比べるとどうか
なお、比較対象がAI同士ではなく「有人の電話代行に頼むか、AIにするか」であれば、 課金の単位そのものが異なります。有人型はオペレーターの稼働に紐づくコール数課金が主流で、夜間・休日は割増になりやすいのに対し、 AI型は通話分数課金で時間帯による単価差がないのが一般的です。 この比較は電話代行サービスの料金相場と選び方で 詳しく扱っています。
まとめ — 「月額◯円」ではなく「自社の受電量での総額」で比べる
AI電話の料金は、クラウドSaaS型なら月額3,000円〜2万円程度、個別構築の エンタープライズ型なら月数十万円〜と、タイプによってレンジがまったく異なります。 そして同じクラウド型の中でも、総額を決めるのは月額表記ではなく「込み分数」と「超過単価」×自社の受電量です。
検討の際は、まず自社の月間受電件数と平均通話時間をざっくり見積もり、 この記事の試算のように候補プランごとの総額を並べてみてください。電話対応に 割いていた社内の時間がどれだけ戻るかまで含めた効果の考え方は、導入効果(時間創出)のページで確認できます。
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