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営業電話の対策7選 — 断り方の例文から着信拒否・一次対応の自動化まで

AIRI編集部

(更新)·8分で読めます

営業電話の対策は、①断り方を決める → ②しつこい相手を止める → ③会社の仕組みで減らすの3段階で考えると整理できます。1本あたりは数分でも、営業電話は作業の中断という形で本来の業務時間を削っていき、応対した担当者だけでなく取り次がれた側の時間も奪います。

この記事では、そのまま使える断り方の例文から、着信拒否・迷惑電話フィルタ、番号の露出見直し、AIによる一次対応の自動化まで、今日からできる順に7つの対策を紹介します。

まず知っておきたい — 営業電話を見分けるサイン

断るかどうかを早く判断するために、営業電話に多い特徴を押さえておきます。

  • 社名を名乗ったあと、用件を言わずに「ご担当者様はいらっしゃいますか」と取り次ぎを求める
  • 「◯◯の件で」と、取引があるかのような言い方で担当者名を聞き出そうとする
  • 「コスト削減」「補助金」「御社のホームページを見て」など、業種を問わない切り出し
  • 折り返し先を伝えると「こちらからかけ直します」と番号を残さない

見分けに迷ったときは、「ご用件をうかがえますか」と先に聞くのが最も簡単です。用件を言わない電話は、その時点で取り次ぎ不要と判断して構いません。

対策1: 断り方を統一する(そのまま使える例文)

あいまいな断り方(「今は忙しいので」「また今度」)は、再架電の口実になります。「新規のお取引は現在すべてお断りしています」のように、再度かける理由を残さない定型文を全社で共有しましょう。

  • 新規の売り込み全般 — 「恐れ入りますが、新規のご提案はすべてお断りしております。今後のお電話もご遠慮ください。」
  • 担当者につないでほしいと言われたとき — 「担当者へのお取り次ぎはしておりません。ご用件は弊社サイトのお問い合わせフォームからお送りください。」
  • 用件をはっきり言わないとき — 「ご用件をうかがえない場合は、お取り次ぎできません。失礼いたします。」
  • すでに断ったのにかかってきたとき — 「以前にもお断りしております。今後のご連絡は不要です。」

ポイントは、理由を説明しすぎないことと、「今後も不要」まで言い切ることです。理由を添えると、その理由への切り返しトークが始まります。売り込みだと分かった時点で一言伝えて切るのは、失礼にはあたりません。

なお、特定商取引法では、電話勧誘販売において契約しない意思を示した相手への勧誘の継続・再勧誘が禁止されています(同法第17条)。この規定は主に消費者向けの取引を対象としたもので、事業者間の取引には原則として適用されませんが、「必要ありません。今後のご連絡も不要です」と明確に伝えておくことは、相手のリストから外してもらううえで実務上の意味があります。

対策2: 取り次ぎルールを明文化する

費用ゼロでできるのが、社内ルールの整備です。営業電話の多くは「担当者につないでもらう」ことを目的に設計されたトークで始まります。

  • 新規の売り込みはその場で担当者に取り次がない(全社共通ルールにする)
  • 「担当より必要があればご連絡します」で統一し、社名・用件・連絡先だけ記録する
  • 個人名を出さない(「担当の◯◯さんはいますか」への材料を与えない)

ルールが人によってブレると、「あの人なら取り次いでくれる」と学習され、同じ会社から繰り返し架電されます。明文化して全員が同じ対応をすることが第一歩です。取り次ぎそのものを減らす仕組みは 代表電話の取り次ぎを減らす方法で扱っています。

対策3: 電話機・PBXの着信拒否機能を使う

繰り返しかかってくる番号は、ビジネスフォンやクラウドPBXの着信拒否リストに登録します。手間はほぼゼロですが、営業側が番号を変えてかけてくると効かないため、「特定のしつこい相手」への対症療法と考えるのが現実的です。

対策4: 迷惑電話番号データベース・フィルタサービス

通信事業者や専門事業者が提供する迷惑電話フィルタは、多数の利用者から報告された迷惑電話番号のデータベースと照合し、着信前に警告・ブロックしてくれます。自社で番号を集める必要がない一方、データベースに載っていない番号からの営業電話は通過してくる点は理解しておきましょう。

対策5: 代表番号の露出を見直す

営業リストの多くは、Web上に公開された電話番号から機械的に作られます。

  • 問い合わせの主導線はWebフォームにし、電話番号の掲載箇所を絞る
  • 用途別に番号を分け、公開する番号と取引先にだけ伝える番号を分離する

即効性はありませんが、流入源を減らす構造的な対策です。番号を分ける運用は、後述の一次対応の自動化とも相性が良い方法です。

対策6: IVR(自動音声ガイダンス)で振り分ける

「お問い合わせの方は1を、その他の方は2を——」という自動ガイダンスを挟むだけでも、機械的にかけてくる営業電話の一定数はガイダンス段階で切れます。ただし、お客様にも番号操作の手間を強いることになるため、顧客体験とのバランスは考慮が必要です(IVRとAI電話の違い)。

対策7: AIによる一次対応の自動化

ここまでの対策は「人が電話に出ること」を前提とした軽減策でした。発想を変えて、一次対応そのものをAIに任せると、営業電話は構造的に人の時間を奪えなくなります。

AI電話代行による一次対応では、次のような動きになります。

  • すべての着信にAIが応答し、用件を聞き取る
  • お客様からの問い合わせには回答・聞き取りをして、要約を担当者へ通知する
  • 営業の売り込みには、統一された断り対応をAIが行う(人は電話に出ない)
  • 通話は文字起こしと要約で残るため、「重要な電話だったのに切ってしまった」も防げる

お客様の電話は取りこぼさず、営業電話だけ人の時間から切り離せるのがポイントです。 AI電話代行の仕組みは AI電話代行とは? で、費用感は 料金相場の記事 で詳しく解説しています。暴言や長時間の拘束から従業員を守る観点は 電話窓口のカスハラ対策にまとめています。

動く図解 — 用件を先に聞くと、担当者は止まらない
すべての着信にAIが出て先に用件を聞く例。売り込みには統一した断り対応をして社名と連絡先だけ記録し、お客様の電話だけを担当者へ取り次ぎます。担当者の作業が止まるのはお客様の電話のときだけです。

2本の電話をAIが受ける例です。1本目は営業電話で、「ご担当者様はいらっしゃいますか」に対してAIが「ご用件をうかがえますか」と先に聞き、新規の提案と分かると「新規のご提案はすべてお断りしております。担当より必要があればご連絡しますので、社名とご連絡先だけお願いします」と統一された断り対応をして、用件を記録するだけで取り次ぎません。担当者の中断は0回のままです。2本目はお客様で、「注文した商品の件で」と用件を聞き取り、担当者へ取り次ぎます。担当者の中断は1回になりますが、それはお客様の電話だけです。

7つの対策の比較

対策費用手間効果の範囲
1. 断り方の統一なし小再架電の抑止
2. 取り次ぎルール明文化なし小再架電の抑止(応対時間は残る)
3. 着信拒否リストほぼなし小特定番号のみ
4. 迷惑電話フィルタ月額数百円〜小既知の迷惑番号
5. 番号露出の見直しなし中流入源の削減(長期)
6. IVRで振り分けPBX機能による中機械的架電の足切り
7. AIによる一次対応月額数千円〜小〜中すべての着信(応対時間ごと自動化)

よくある質問

営業電話は、用件の途中で切っても失礼になりませんか?

売り込みだと分かった時点で「必要ありませんので失礼いたします」と一言伝えて切るのは、失礼にはあたりません。あいまいに聞き続けるほうが「見込みあり」と判断され、再度の電話につながります。

営業電話かどうか、電話に出た瞬間に見分ける方法はありますか?

用件を言わずに担当者への取り次ぎを求める、取引があるかのような言い方で担当者名を聞き出そうとする、折り返し先の番号を残さない、といった特徴が目安になります。迷ったら「ご用件をうかがえますか」と先に聞き、用件を言わない電話は取り次がない運用が簡単です。

営業電話・迷惑電話の番号リストはどこかで手に入りますか?

公的な一覧はありません。実務では、通信事業者や専門事業者の迷惑電話フィルタ(利用者の報告をもとにしたデータベース)を使う方法と、自社にかかってきた番号を記録して着信拒否リストに登録していく方法を組み合わせます。

何度断ってもかかってくる相手にはどうすればよいですか?

番号を着信拒否に登録したうえで、日時・社名・内容を記録しておきます。番号を変えてかけてくる相手には番号単位のブロックが効きにくいため、自動音声やAIによる一次対応で、人が出る前に用件を確認する仕組みが有効です。

営業電話をAIに任せると、お客様からの電話まで断ってしまいませんか?

AIは用件を聞いてから対応を分けるため、お客様や取引先からの電話は通常どおり応対・取り次ぎを行い、売り込みだけを用件の記録にとどめる運用ができます。導入時は、自社にかかってくる電話の種類ごとに対応方針を決めておくと安心です。

まとめ

営業電話対策は、まず費用ゼロの断り方と運用ルール(対策1・2)から始め、しつこい相手にはブロック系(対策3・4)を重ねるのが基本です。そのうえで、応対時間そのものをなくしたい場合は、一次対応の自動化(対策7)が最も抜本的な選択肢になります。大切なのは、営業電話を減らすことではなく、お客様の電話を取りこぼさずに、チームの時間を守ることです。取りこぼしを減らす側の対策は 電話の取りこぼしを減らす方法で扱っています。

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