飲食店の電話対応 — 営業中に出られない予約電話を取りこぼさない方法
AIRI編集部
·8分で読めます
ランチのピークに鳴る電話、ディナーの仕込み中にかかってくる予約の問い合わせ。飲食店の電話は、いちばん手が離せない時間にかかってくるのが厄介なところです。出れば目の前のお客様を待たせ、出なければ予約を逃します。
この記事では、飲食店にかかってくる電話の種類を整理し、営業中に出られない電話を取りこぼさないための方法を、費用と手間の小さい順に紹介します。
飲食店の電話対応が難しい理由
- 忙しい時間と電話の時間が重なる — 当日予約や空席の確認は、営業時間の直前や最中に集中します。
- 電話専任の人を置けない — ホールも調理も兼務で、電話に出るたびに誰かの手が止まります。
- 営業時間外にもかかってくる — 定休日や閉店後、仕込み前の時間帯の電話は、そもそも誰も出られません。
- 予約以外の電話も多い — 食材や広告の営業電話、求人媒体からの連絡などが、忙しい時間に混ざります。
かかってくる電話の種類
| 種類 | 例 | 対応の考え方 |
|---|---|---|
| 予約 | 新規の予約・人数や時間の変更・キャンセル | 日時・人数・名前・連絡先を確実に聞き取る |
| 定型的な質問 | 営業時間・定休日・場所・駐車場・個室の有無・子ども連れ | 答えが決まっているので、人が出なくてもよい |
| 個別の相談 | アレルギー・貸切・コースの相談・忘れ物 | 店の人が確認して答える |
| 営業電話 | 広告・食材・回線などの勧誘 | 営業中は受けない仕組みにする |
ホールは接客中、厨房は調理中の店に予約の電話がかかり、AIが出ます。お客様が「金曜の19時に4名で」と話すと予約メモの日時と人数が埋まり、「名前は山田、電話は090の…」と続けると名前と連絡先が埋まります。AIは「空席を確認のうえ、お店から折り返します」と案内して通話を終え、店には仮受付の予約メモが届きます。その間、スタッフの手は止まっていません。
営業中の電話を取りこぼさない4つの方法
1. Web予約へ誘導する
グルメサイトや自店の予約ページへ誘導し、電話の件数そのものを減らします。ただし、当日の予約や細かな相談、Webを使わないお客様の電話は残ります。予約サイト経由では手数料がかかることも考慮が必要です。
2. 留守番電話・自動音声で案内する
営業時間や予約ページを音声で案内します。費用は小さく済みますが、メッセージを残さずに切るお客様は多く、予約につながりにくいのが弱点です。
3. 有人の予約代行・電話代行を使う
外部のオペレーターが予約を受け付けます。人が出る安心感がありますが、件数に応じた費用がかかり、店の細かな事情(その日の仕込みや席の配置)までは答えられません。
4. AIに一次対応を任せる
AIが電話に出て、営業時間や場所などの質問にはその場で答え、予約の希望は日時・人数・名前・連絡先を聞き取って記録します。同時に何本かかってきても話し中にならず、営業時間外にも出られます。記録を見て、手の空いた時間に店が確認・確定する流れにすれば、ピークの時間に手を止めずに済みます。
AIに任せるときに決めておくこと
- 予約の確定方法 — AIが聞き取った予約を、誰が・いつ確認して確定するかを決めます。席数に限りがある店では「確認のうえ折り返します」と案内する形が安全です。
- アレルギーの質問には答えさせない — 食材やアレルギーに関する質問は、聞き取って店から折り返します。AIに判断させてはいけない領域です。
- 店の情報を登録しておく — 営業時間・定休日・席の種類・駐車場・支払い方法など、よく聞かれることをあらかじめ登録します。臨時休業などの変更もその都度反映します。
- 常連のお客様への配慮 — 「店の人と話したい」と言われたときに、店へつなぐ、または折り返す経路を用意します。
- 時間帯を絞って始める — まずはピークの時間帯と営業時間外だけAIに切り替え、通話の記録を見ながら広げます。
営業電話への対処は営業電話・迷惑電話の対策、時間外の受け方は営業時間外の電話対応、他の業種の例は中小企業のAI電話活用で紹介しています。
まとめ
飲食店の電話は、忙しい時間ほど鳴ります。すべてに人が出ようとするのではなく、定型的な質問は仕組みが答え、予約は聞き取りまでを任せ、アレルギーや貸切などの相談は店の人が受ける——この分担を決めることで、目の前のお客様への接客と、電話の予約の両方を守れます。
よくある質問
AIが予約をそのまま確定できますか?
席数や仕込みの状況は店によって日々変わるため、AIが日時・人数・連絡先を聞き取り、店が確認して確定する流れが安全です。聞き取った内容は記録に残るので、手の空いた時間にまとめて確認できます。
騒がしい店内からの電話でも聞き取れますか?
AIが受けるのはお客様からの電話なので、店内の騒音は影響しません。お客様側の周囲が騒がしい場合は聞き返しが増えることがあり、聞き取れないときに店へつなぐ経路を用意しておくと安心です。
営業時間外だけ使うことはできますか?
できます。定休日・閉店後・仕込みの時間帯だけAIに切り替え、それ以外は店で出る運用から始められます。
費用はどのくらいかかりますか?
AI型のサービスは月額数千円からのものがあり、通話時間に応じて料金が決まるのが一般的です。有人の予約代行は件数に応じた料金が多く、電話の量が多いほど差が出ます。
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