代表電話の取り次ぎを減らす方法 — 電話番に頼らない5つの仕組み
AIRI編集部
·8分で読めます
代表電話が鳴るたびに誰かが手を止め、用件を聞き、担当者を探して取り次ぐ。担当者が不在ならメモを残し、折り返しを依頼する——取り次ぎは1件ごとの時間は短くても、出る人と受ける人の両方の作業を中断させる仕事です。
この記事では、代表電話の取り次ぎが負担になる理由を整理し、手間の小さいものから順に、取り次ぎを減らす方法を紹介します。
取り次ぎが負担になる3つの理由
- 電話に出る人が固定される — 総務や若手など、特定の人に電話番が偏ります。自分の仕事が進まないだけでなく、不公平感のもとにもなります。
- 担当者が分からない・いない — 誰の案件か分からない電話、外出中・会議中・在宅勤務の担当者への電話は、探す時間とメモを残す手間がかかります。
- 取り次ぐ必要のない電話が混ざる — 営業電話や、Webサイトを見れば分かる問い合わせにも、同じように人が出ています。
まず、かかってくる電話を分ける
| 電話の種類 | 例 | 向いている受け方 |
|---|---|---|
| 担当者が決まっている | 取引先からの連絡・進行中の案件 | 担当者へ直接かかるようにする |
| 部署は決まっている | 見積もりの依頼・請求の確認・採用の問い合わせ | 用件で部署へ振り分ける |
| 答えが決まっている | 営業時間・所在地・手続きの方法 | 取り次がずにその場で答える |
| 取り次ぐ必要がない | 営業電話・勧誘 | 用件だけ記録して終える |
受付AIが3本の電話を受ける例です。「請求書の宛名を変更してほしい」は経理へ、「購入した機器が起動しない」はサポートへ取り次ぎます。「広告掲載のご提案」は取り次がず、社名と連絡先を聞いて記録し、担当者に通知するだけで終えます。
1〜2週間、代表電話にかかってきた電話をこの4つに分けて数えると、どこから手をつけるべきかが見えてきます。
取り次ぎを減らす5つの方法
1. 担当者の直通番号を案内する
取引先とのやり取りには、名刺・メールの署名で直通番号や携帯番号を伝えます。費用のかからない方法ですが、担当者が出られないときの受け皿は別に必要です。
2. 問い合わせをフォームやチャットへ誘導する
Webサイトのよくある質問を整え、問い合わせフォームを目立たせます。電話そのものを減らせますが、急ぎの用件や、文章で伝えにくい相談は電話に残ります。
3. IVR(自動音声)で部署へ振り分ける
「営業に関するお問い合わせは1を」と番号で振り分けます。部署ごとの窓口がはっきりしている会社に向きます。選択肢が増えると最後まで聞いてもらえなくなるため、3〜4つまでに絞るのが目安です。詳しくはIVRとAI電話の違いをご覧ください。
4. 有人の電話代行に一次受けを依頼する
外部のオペレーターが代表電話を受け、用件と連絡先をメールやチャットで知らせてくれます。社内の誰も電話に出なくてよくなる反面、質問への回答はできず、すべてが折り返しになります。費用感は電話代行の料金相場にまとめています。
5. AIに一次受けと振り分けを任せる
AIが話し言葉で用件を聞き、答えが決まっている質問にはその場で答え、担当部署が決まる用件はその部署へつなぎます。営業電話は用件を記録して終えられます。番号を押してもらう必要がなく、「どの番号を選べばよいか分からない」という離脱が起きにくいのが特徴です。
取り次ぎを仕組みに任せるときの注意点
- つながらなかったときの動きを決める — 担当者が出られないときに、折り返しの約束をするのか、別の人へ回すのかを決めておきます。
- 伝言の届け先を1つにする — メール・チャット・紙のメモが混在すると、折り返し漏れが起きます。用件の記録が届く場所を1つに決めます。
- 折り返しの期限を決める — 「当日中」「翌営業日の午前まで」など、相手に伝える目安と、社内で確認する人を決めます。
- 重要な相手は直通にする — 主要な取引先には直通番号を伝え、代表電話を通さない経路を用意します。
出られなかった電話への対処は電話の取りこぼしを減らす方法、営業電話の扱いは営業電話・迷惑電話の対策も参考になります。
まとめ
取り次ぎの負担は、「人が出て、人が探して、人が伝える」という流れから生まれます。担当者が決まっている電話は直通に、部署が決まる電話は振り分けに、答えが決まっている電話はその場の回答に——電話の種類ごとに受け方を変えることで、代表電話に人が張り付く時間は減らせます。まずは1〜2週間、かかってくる電話を分けて数えるところから始めてください。
よくある質問
代表電話をなくすことはできますか?
取引先や行政からの連絡、登記・契約上の連絡先として、代表番号は必要になる場面が多くあります。番号はそのままに、人が出なくても用件が担当者へ届く仕組みに変えるのが現実的です。
IVRとAIの振り分けはどちらがよいですか?
用件が3〜4種類に決まっていて、相手が自分の用件を選びやすい窓口ならIVRで足ります。用件の種類が多い、質問にその場で答えたい、会話の内容を記録に残したい場合はAIが向いています。
担当者が不在のときはどうなりますか?
転送先が出られなかった場合に、用件と連絡先を聞き取って折り返しを案内する設定にしておきます。聞き取った内容は記録に残るため、メモの書き間違いや伝え漏れを防げます。
在宅勤務でも使えますか?
使えます。クラウド型の仕組みなら、会社の電話機の前に人がいなくても、携帯電話への転送や、用件の記録の共有で対応できます。
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